AWS ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格しました
久しぶりの投稿です。
1ヶ月以上のご無沙汰投稿ですね(- -;
本日、AWS Solutions Architect - Associateのテストを受け、見事1発合格できたので舞い上がっています。
この勢いを借りて取り急ぎの経緯と感想をアップします。
Solutions Architect - Associate
AWSの認定資格としては中級くらいに位置付けられている資格です。
Associateは全部で3つあり、それぞれ目的とする分野が違います。
経緯
私は元々は資格をそれほど重視していないタイプの人間です。
周囲には資格はとっているものの、実務ではそれほど力を発揮できていないような方々を多く見てきたことに起因します。
単純に、周囲に恵まれなかったというところだと思います。
故に、私も20代の頃に基本情報技術者、ソフトウエア開発技術者を取得して以降は、全く資格取得に意欲を持たないまま現在に至ります。
さて、今回AWSの認定資格を取得しようと考えた経緯にはいくつかあります。
まず1つは、仕事上で最近頻繁に面接をする場面があります。プロジェクト拡大に伴い人材確保という目的ですが、そこには様々な方が応募されますが、昨今のIT業界の人手不足も相まって業務経験のない方(他業種からの転向でシステム開発業界に来られた方)が多くいらっしゃいます。
その方々を見る観点としては、人柄と質疑応答の感触、そして資格欄になってきます。
経歴を見たいところですが、そもそもIT業界での経歴がないので、どうにもなりませんので、せめて資格欄で何か転向するにあたって努力した部分があるかというのはポイントになります。
実際の実力は分かりませんが、何も経験がない中ではやはり努力の跡としては見えるものがあると助かります。
もう1つ。以前からAWSには触れる機会があり、また今のプロジェクトでも大いに関わることもあり、道すがら資格を取得するのは自分の市場価値の証明としては良いことだと思えました。
せっかく仕事で使うのに、ただ「経験があります」よりも、しっかりと証明するものがあった方が良いという思いです。
テスト準備期間
勉強を始めたのは9月中旬です。
今日が10月16日ですので、約1ヶ月ですね。
以前、触る機会があったと言っても、VPCにサブネット、EC2、RDSでの簡単な2層アプリケーション程度(環境はこちら)の内容で、考えがだいぶ甘いものでした。
それで「Cloud Practitioner」を飛ばして「SAA」を受けようなどと・・・今思うとだいぶ無謀でした。
実務でしっかり使っている人を除いては、「Cloud Practitioner」から取ることをお勧めします。
約1ヶ月の間も、9月中はセルフ開発やブログ執筆を犠牲にすれば勉強時間は確保できましたが、10月に入ってすぐに仕事が逼迫状態で朝8時半出社で帰宅は21時〜22時という毎日で、隙間時間と帰宅後の1〜2時間でなんとか学習を進めました。
あとは土日ですね。土日はライフワークの武道の自己練習と指導もあるので、家のことも含めると3〜4時間が限界です。
まぁ、それでも集中しながら学習は続けました。
学習内容
一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[C03対応]直前対策テキスト
最初に購入した参考書です。
場所を選ばず勉強したかったので、持ち運びに便利なKindle版で購入しました。
まず、テストの感覚を掴むには非常に参考になりました。
ただし、やはりこれだけだと各サービスの理解に不足を感じ、また問題数もそれほど多くないのでテスト対策としては不十分と感じました。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第3版
次に購入した参考書です。
こちらはちょうど9月末にC03対応版が出版されたため、タイミングも良かったです。
こちらは、各サービスについて説明も豊富で、テスト対策だけでなく、実務上でも読み返しに使えそうだなという所感です。
また、模擬テストの問題数もそれなりにあり、そこも良かったです。
AWS Skill Builder
最後は無料でできる学習サイトです。
いろいろ探しましたが、最終的にはここが信頼性もあり、良かったです。
問題数は少なめですが、まずPC上での受験の感覚が養えるのと、1問1問の解説がしっかり見れるので、理解を深めるのにも役立ちました。
全体感
学習の全体感は以下の通りです。
まず、書籍2冊を全て目を通し、その上でそれぞれの模擬テストを実施。
1回目のテストではそれぞれ70%くらいの正答率でした。
正解したものもだいぶ曖昧な感じがあったのと、当然不正解の部分については解説を熟読し、その過程で気になった部分はネットで深掘り調査&メモ。
それで再度模擬テストをやり直して、2回目はいずれも90%以上の正答率でした。
それでも、テスト傾向の偏りが気になったので、もっと問題数をこなしたいという思いで Skill Builder の模擬テストを実施。
こちらも初回はやはり80%に届かず。ということで、同じように解説を読みながら、気になった点をネットで深掘り調査。
そしてリベンジテストで、こちらは100%の正答率で終わりました。
テスト前日はひたすらその勉強過程でのメモを読み返し、そこで気になった点をネットで深掘り調査という感じです。
テストの所感
テストの所感としては、惨敗というのが終わった直後の感想でした。
いくつか要因を上げます。
テスト環境
単純にはテスト本番に弱いなぁという部分です。これは感覚的なところです。
そして、テスト用の端末ディスプレイがすごく大きくワイド。
文字が大きくてそれは良いのですが、文章を読むのに非常に疲れました。
前半はそれに慣れず、ペースがつかめませんでした。
問題の傾向
これはいくつかに分けられます。
複数アカウント=Organizationにかかる問題が比較的多かった
参考書ではそれほど重点的な感じがなかったのですが、複数アカウントのシチュエーションをとらえた問題が比較的多い印象でした。
特に権限やコストの部分に関連する問題です。
普段、複数アカウントを使うという機会はないので、完全座学でしか望めておらず、だいぶ苦戦しました。
S3とSQSを使った活用が比較的多かった
ステートレスなアプリケーションを考える問題が比較的多かった印象です。
あとはS3のアクセス権限に関わる問題ですね。これは複数アカウントとの合わせ技のものもあり、ロールやポリシーの付け方はもっとしっかりパターン学習をしておけば良かったと後悔しています。
私はおそらく普段のアプリ開発の癖があると思うのですが、EC2やECS、ALB、Auroraを使うようなアプリケーションは得意な方だと思います。
対して、S3やSQSを使った構成は実務上での経験がないので、どうしても考えるのに時間がかかってしまいます。
オンプレからの移行に関わる問題・・・Snowファミリーじゃない方が多かった?
模擬テストでは大体がSnowファミリー活用で、少数派でVPNというのがあったと思います。
が、実際の試験では、移行中も更新が発生するであるとか、Snowファミリー無理じゃんという問題ばかりだった印象です。
EKSを選択肢にする問題が多かった
AWSではECS推しの部分があり、参考書もやはりコンテナサービスといえばECSという印象でした。
個人的にECSとEKSの違いが気になっていたので、参考書外で少し調べていたのが功を奏した部分はありますが、そもそも参考書でのEKSの取り扱いが少ない(というかあったっけ?)。
SAAではEKSは範囲外だと勝手に思ってしまっていましたが、ECSとEKSをどちらを使うのが正解かという問題もあり、違いを調べておいて良かったです。
文章の読解
模擬テストを書籍2パターン、ネット1パターンをやりましたが、やはり本番は文脈や内容が少し違うと感じました。
模擬テストの感じで、文章読解の感触を掴もうとしても、体感1.5倍くらいの負担が感じられました。
なんとなく模擬試験の方が、シチュエーションを想像しやすく、本番はシチュエーションを想像しにくいという感じです。
試験時間
130分で65問。
前情報でもわかっていましたので1問2分というはイメージしていました。
ただ、本番の試験では、上記諸々の事情もあり、ペースを掴むまではだいぶ時間を要していたと思います。
ラスト30分で残20問というところで、ようやくペースも掴め、更にその辺りの問題の傾向が得意分野であったのはラッキーだったかもしれません。
けっきょくは10分残して全問を終了し、少しですが見直しもできました。
見直しの機能
テストサイトには、とてもありがたい見直し機能が2つありました。
1つは、複数回答の設問に1つしか回答していないというイージーミスを防止してくれる機能。
見直しページには全問のインデックスが表示され、そこに複数回答に対して1回答しかしていない部分にマークがされます。
模擬テストでは何度かそのイージーミスをしており、本番でも1問ミスをしていたので助かりました。
もう1つは、見直ししたい問題にマークをつけておくと、それが見直しページでマークされているというもの。
後で見返そうと思っても、65問の間を行ったり来たりは大変ですが、マークをつけたところにジャンプできるのは非常に助かります。
まとめ
今回、合格はしたものの自分の理解不足は痛感しました。
そして合格したからこそ、もっと理解を深め、残り2つの資格や上位資格への意欲も湧いてきました。
理解を深め、これからの実務の中で活きたものにしていきたいと、改めて思います。