クラウドサービスの最初の理解

システム開発の仕事をしていますが、周囲には従来のオンプレの開発従事者が多いこともあり、そういう方に新しい仕事の説明をすると、最初に感じるのは「クラウド」というものを分からないまま「あー、クラウドね」と済ませようとしている方が多いことです。

私も、「クラウド」に対する自分の理解が正しいのか、こういうことの説明であっているのか、というのを考えながらの説明になってしまうのですが、ここ最近で一番すっきりする説明の仕方に行き着いたので書き残しておきます。

3つの種類

「クラウド」を説明する際には、まず漠然としたイメージの説明だと伝わらないなというのがこれまででした。

最近は3つの種類を観点に説明すると、伝わりやすいと感じています。

IaaS

最初に説明するのは「IaaS」です。「イアース」「アイアース」と呼びます。(私は「アイアース」派です)

「Ingrastructure as a Service」ということで、インフラをそのまま提供するサービスです。

従来の開発経験者であれば、システム開発では性能試算して、それを元にサーバを購入して設置するという部分は理解が得られます。

それをインターネット経由で、サーバを借りできるサービスというと分かりやすいようです。

ここで説明の注意点としては、OSやミドルウェアは入ってない状態で、それは自分で入れる必要があることを含めると次の説明に進めやすいです。(実際にはOSが入るものもIaaSで定義されることが多いと思います)

PaaS

次に説明するのは「PaaS」です。「パース」と呼びます。

「Platform as a Service」の略です。SaaSが素のサーバを提供してくれるのに対して、OSやミドルウェアまでが提供範囲に入っているという説明だと分かりやすいです。

アプリケーションのプロダクトをセットアップすれば、すぐに運用できたり、開発を開始できたりという感覚であれば、従来の開発経験者にはイメージしやすいでしょう。

SaaS

ここまでくると最後は「SaaS」です。「サーズ」と呼びます。

何かしらの機能をサービスとして提供するものといえば、ここまでの「IaaS」「PaaS」からの流れで容易にイメージしてもらえます。

特に「従来はパッケージとして導入していたものをインターネットを使ってサービス提供」ということまで説明できれば完璧にイメージできるようです。

総括

「AWS」という言葉は聞いたことがあるけど、漠然と「クラウド」というイメージしかない従来技術者は多いです。

「IaaS」「PaaS」「SaaS」という流れで説明した上では、AWSはこれら3つの種類のクラウドサービスの多数提供している集合体というイメージで伝えると理解してもらいやすいです。

そして、Amazon提供のAWS(Amazon Web Service)の他に、GoogleのGCP(Google Cloud Platform)とMicrosftのAzureが代表的なクラウドサービス提供をやっていることまで説明すると、だいたい一通りかなという感じです。

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